スティーヴ・アオキ Netflix
スティーヴ・アオキのドキュメンタリー。音楽ちょこちょこ聞いてたけど人間性とかあまり知らなったので見てみた。
スティーヴ・アオキは見て名字から分かるように日本人から生まれていて、青年期は日本人ということで友達もおらず孤独だったらしい。その寂しさや日々の鬱憤を晴らすのが音楽だった。彼も「人気者になりたかった、好かれたかった、馴染みたかった」と回顧している。
スティーヴ・アオキは青年期に芽生えた愛への飢えからかライブでのファンとの一体感中毒で、とんでもないハードワークをこなす。365日休み無し、インタビューから新アルバム作成までとにかくノンストップでこのドキュメンタリー中に余りの多忙さにマネージャーに怒鳴るシーンも見られた。(30時間くらい働きっぱなしだった。。)ギネスブックに、一年の移動距離が最も多いミュージシャンとしてオファーも来たらしい。
家族はスティーヴ・アオキに非常に大きな影響を与えた。存命の母とは、ライブ前にしきりに抱き合うなど感謝と深い愛を表現している。父は有名人でロッキー青木。ロッキーはとにかく破天荒で、そんな父に認められたくて走り続けるスティーヴというのがこのドキュメンタリーの大筋である。
印象的だったのが、SNSとの付き合い方。どれだけ気にしないと決めていても、見ると動揺するということで無視しているそうだ。ここで盟友ウィル・アイ・アムは「批判を受け入れていたら、自分は今レコード店で好みを勧める店員になっているよ。ブラックアイドピーズだってデビューで終わってる」と述べている。
このやりとりを見て、【指摘は正しいか正しくないかで問われるので、耳を傾けるべき。好き嫌いで判断される批判を聞く必要はない。】こんなことを考え付いて、胸に刻もうと思った。
親の支援も一切受けず、スーパーハードワークでここまでのし上がったスティーヴ・アオキが好きになったドキュメンタリーでした。