Kokopelli

備忘録と思考と好きな事などをつらつらと。

コナトゥスに基づく良い会社探し

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就活中、キャリアとか仕事選びの本を結構読みましたがダントツで面白かったのがこれ。

・仕事選びを予定調和

・自分をオープンに保ち、色んなことを試し、しっくりくるものに落ち着くしかない

がこの本の主張。

 

内定いただいた会社の中からどこに行くか迷いに迷った自分の背中をそっと押してくれた本で、今でも何回か読み返しています。

 

凄く短く、前書き部分の話を。

哲学者のスピノザは、人であれモノであれ、それが自分らしくあろうとする力を〝コナトゥス〟と呼んだ。対して、自分の立場や姿形などの形相を〝エイドス〟と呼んだ。

この世に絶対的に良いものはなく、良い悪いの評価基準は、自分の〝コナトゥス〟を高めるものであれば良いし、毀損するのであれば悪いということになる。

VUCAといわれるこの不確実な時代に、社会にとって良い会社、悪い会社を推定するのは不可能に近い。なので、就職活動も結局は、自分にとって良い会社を探す旅になるということ。

学歴や立場がその人を表すエイドスなわけだが、そのエイドスに囚われた自己認識や振る舞いは精神を蝕んでいく。例えば、「リーダーはこうしなければならない」とか「母親はこうあるべきだ」みたいな。

 

会社選びも、「自分は名門大学出身だから、一流企業へ」みたいなエイドスに囚われた選択でなく、コナトゥスに基づく自分だけの評価基準を持って選択して欲しい。

皆、良い会社に入りたい。でも、そもそも〝良い会社〟って何を指すのか?

 

 

この本読んで筆者は大分就活観変わったのでオススメです。