ファウンダー《映画》
マクドナルド創業者の華やかなサクセスストーリーかと思いきや、超野心家のブランド乗っ取り這い上がりストーリー。
来年から社会人で、「上に登ってやるぜ!」という気満々の今の自分にはぴったりで今年Top3に入る映画。映画って無駄に長かったり、まどろっこしい描写をだらだらみるのが苦手で結構倍速とかしちゃうけど久々にフルで等倍で鑑賞。
この映画も、余白の使い方が上手い。1から10まで言葉で伝えるのではなく、表情や仕草でその人間の考えてることや感情を絶妙に表現している。例えばレイ・クロックが新店舗開業の地で砂を掴むシーンでは彼の野心や、それに懸ける想いが滲むのがよく分かる。
紳士協定を結んだ時の、マクドナルド兄弟の顔にレイクロックとマクドナルド兄弟の関係性が全て表現されているし、言葉は無くてもその場がどういった意味を成すのかが伝わってくる。
商売のためなら、何でもする。目的達成が全て。どこまでも上へ。一貫した野望への想い。
レイクロックに柳井正や孫正義も強く影響されたらしく、それには強く頷ける。
レイクロック
「こう思っているね。52歳のミルクシェイクマシンのセールスマンが、50州に1600店舗のチェーンを作り、海外5カ国で7億ドル近く売り上げた理由は? 答えは1つ。“根気”だ。世の中に“根気”に勝るものはない。“才能”があっても、成功できない者はごろごろしている。“天才”も報われないのが世の常だ。“学歴”も賢さを伴うとは限らない。“根気”と“信念”があれば無敵だ」