Kokopelli

備忘録と思考と好きな事などをつらつらと。

自分らしさとは?

この点に関しては、相当な文字数と考察を練らないといけないのと思いますが良い記事があったので簡単に。

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20180215-00081428/

自分らしく生きることの難しさは、本当の自分を真に客観視することが不可能に近いからです。ポイントは本当の自分ということで、今認識している自分は〈社会からこう思われたい自分〉かもしれない。

 

例えば、占いってあるでしょう?なかなか当たってるような気がしますが、あれって自分が信じたいことだけ信じてませんか?

就活の時にやらされる自己分析。あれ、本当に意味がないと思ってます。意味がないというか、あれで完結出来るわけがないテーマなのに「自己分析は終わった」という就活生もいたりします。

他にも、自己分析が進み「自分って、他人のために何かしている時が幸せ・充実感を感じる!」と結論付けて、就活をしている人達をよく見かけます。それ、全生物に共通してみられる互恵的利他主義(あとで見返りがあると期待されるために、ある個体が他の個体の利益になる行為を即座の見返り無しでとる利他的行動の一種。)というやつですよ。そう、誰しもに備わっている生物として普遍的な機能なのにそれを〈自分らしさ〉と錯覚して酔ってしまう人が多い。

自分らしくない時期にはかなり精神を蝕まれる。自分も、このネット記事に書かれている学校…とは違うが、所属している組織の狂っているシステムを絶対正義として自己にインストールしてしまったがために、それへの適応にかなり無理をしてしまい、自分を見失った経験があります。当時は、「これが自分だ!」と思っていたことが恐ろしい。。

 

「社会人になってからの自己分析の方が遥かに大事。自分が何者で、自分が出せるユニークな価値を考え続けよう」とある方に教わった。

 

小坂井さんの社会心理学講義https://www.amazon.co.jp/dp/4480015760/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_zdUQEbASB0FWS

を読むと、人間の意思は絶対的なものでなく社会的なものだと分かる。人は自分を規定しがちだが、そんなものは虚構に過ぎないとバッサリ切っている。

 

自分が認識している自分なんて間違ってることが多く、自分というものは社会…すなわち周りの人間関係や環境によって大きく変わる。そうした中で大切なのは全体を俯瞰してみた時の自分という存在が、周囲にどのような影響を与えているかに意識的になること。言うは易し、行うは難しだけどメタな視点は常に持っていたい。

 

山口周さんの「武器になる哲学」P81 ペルソナについての指摘も置いておきます。

自分らしく生きる、自分らしさの認識と獲得。これは生涯のテーマになる。

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