Kokopelli

備忘録と思考と好きな事などをつらつらと。

人として見るか、道具として見るか

損得で人間関係を考える人は、得をくれる人を道具として見る。道具なので、その効用が無くなったらいらないということで、縁が長く続かない。要は使い捨てで人のことを考えている。道具に生命がなく、わざわざ道具のために何かしようとは思わない。それと同じで損得で人付き合いを考える人からの愛(広義でのgive)は無い。

人間は道具のようにある固定された効用しかない単純なものではなく、複雑で多面的で一見では分からないもの。今すぐに得や利をくれるインスタントな人間関係を繰り返すのは生物本能的に誤っていると思う。多くの生物が利己的な行動しかしない中、時間的な奥行きを持って、利他行動をしたほうが結果的に生存確率が高いということで、我々には他者を積極的に助ける遺伝子が先天的にプログラミングされている。

先天的なものに逆らっても幸福度は上がらない。