イタイ就活生

就活中、大言壮語マンにめちゃくちゃ会った。日本を変える人、ワクワク働く人を増やす人、世界に幸せを届ける人etc…この調子で行くと日本は安泰だと思う。中には選考過程に新規事業立案インターンがあると知り、「新規事業作るの大好きなんだよね！」というバイトしかしたことないのにトンデモ発言をしてそのまま選考落ちしてる人もいた。

志は重要。自分自身にも現状の自分には身分不相応の志はある。吉野源三郎「君たちはどう生きるか」より

【人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的気迫を欠いた善良さも同じように空しいことが多い。】何の志もないのも寂しいけど、気概がなくて社会的に良いこと（3.11検索したら10円募金されるからやろう！とかSNSでアピールするやつ）だけやる人もサムイよねってこと。

就活生の多くは、就活という社会と接続する機会を持ち、ビジョンハラスメント（人事の「貴方はどう生きたいんですか？キャリアプランは？何年後にどうなってたいですか？」といった類の問い。「そんなん考えたことないから知らねぇよ」で良いと思うのだが、変に考えデカいことをとりあえず言う人間が大量発生してしまう）を受け就活期にポッと思いついたことを、さも幼き頃からの夢かのように語る。めちゃくちゃサムイなぁ…ってまぁそれだけなんですが。

毎日の中で、どれだけその志に向かった行動や思考に時間をかけているか。自分は…無駄がとにかく嫌いで、志や目標に向かっていないダラダラした時間を過ごすと、それだけで気を病みます。一時期テレビを1時間見てられない（テレビを見る時間は目標達成に向けて無駄な時間と認識していたため）という病レベルでした。もう少し柔軟性とか、遠回りを楽しむというのがここ数年の課題ですが、志に向けての灯火というか牙をむき出しにしてガルルと獲物を狙う姿勢を忘れたら自分も終わりかなと思う。ではクラピカの一コマでサヨウナラ。